解像度を上げてイマジナリーゆかりんを楽しむ
はじめに
皆さん、田村ゆかりさんのライブ、どのように楽しんでますか?
同じライブを体感したのに、全く違う感想で回答が返ってくる。
あるあるですね。
音楽は聴く人が響くと言いますから、見てる観点は人によって千差万別。
その人の人生経験のフィルタを通してしか、出力できない楽しみ方がありますよね。
僕はいつもライブ後には感想戦と言う名の飲み会に参加しております。
ライブの共感を求めるというよりは、自分の味わえなかったゆかりんの魅力の補完という目的です。
ゆかりんの表情、歌い方、はたまた機材等と多くの人の目と耳と脳を使わせていただいて、自分のイマジナリーゆかりんの解像度を上げる。
やっていることは都合の良い解釈して、頭を幸せにするという楽しみ方。
そんな僕個人の楽しみ方を整理する良い機会だと思い今回参加させていただきました。
だから他の人にはあんま役に立たない内容となってます。
「こういう楽しみ方してる人もいるんだ」と思っていて読んで頂ければ幸いです。
①構成での考察
僕はゆかりんのライブを、演劇の様に見ております。田村ゆかりが「ゆかりん」を演じる演劇。
なので曲の繋がりの構成、特に映像が絡むところはどういう意図が込められているのか、このライブのテーマは何なのかをよく見ております。
(アコースティックパート~アップテンポ・ポップパートあたり)
ゆかりんのライブの構成
オープニング・ノリノリパート(3〜4曲)
ノリよいポップパート(3〜4曲)
アコースティックパート(4〜5曲)
バラード・ハードパート(2〜3曲)
アップテンポ・ポップパート(2〜3曲)
ノリノリ・跳び曲パート(4〜5曲)
本編〆・暗転(アンコール)
アンコールパート(3〜4曲)
エンディング・お手振り
参照ようかんまんさんの「田村ゆかり LOVE♡LIVE 2023 with me? ツアーを楽しむための #王国民ライブ参加ガイド」より
https://note.com/fotus4/n/n8a229622035e
まだ記憶に新しい、「WM」を例を出してみましょう。
※映像の解釈については話され尽くされてるし、別の方が話されると思いますので割愛します。
今回のアコースティックパート「忘れな月」から映像が始まり、映像後の「Everlasting Voice」につながる。
この流れに当時大好きすぎて、涙したのを覚えています。
「Everlasting Voice」って田村ゆかりさんの曲の中でも異質で、僕ら目線の曲なんですよね。
それをこの映像の後に持ってきた。
つまりこれは時間が進みだすきっかけは、僕たちの声が要因の一つになったでは!?
と歓喜したのを覚えてます。
最近同じように歓喜した事あって、それは「大人のゆかりちゃん祭り」での「you」⇒「夢のあと」なんですよね。
youって御存知の通りすっごくネガティブなパワーのある曲。
というより「you」という曲自体に色々なエピソードが付きすぎて、それこそゆかりん自身一時歌いたくなくなる様な曲。
なのでその後ろに来る曲って、youを救えるような包み込める曲じゃないとバランスがとても悪いんですよね。
その該当曲がなかなか無いから、youの後は暗転だったり映像でリセットをかけていたと思うんです。
だけど今回そこに選ばれた「夢のあと」。
もう言わずもがなです。
WMだけだと偶然かと思いましたが、二回続けてとなると
おじさんたち少し自惚れちゃってもええんか!!??
みたいな都合の良い解釈にたどり着いて、頭お花畑になってます。
他にも仕草だったり、演出だったり、歌い方だったりと色んな要素で掛け合わせてます。
オタクは掛け算が好きだからな、ちかたないね。
ちなみに僕の好みは、真綿のようにゆかりんに首を締め付けられて悲しさで死ぬ寸前からの開放です。
(※比喩です)
②曲単体考察
ゆかりんが言ういわゆる「ゴーゴー」な曲。
一般の人が「田村ゆかり」と言えばというと出てくる、言わばステレオタイプのゆかりん。
こちら十人中十人が感覚的に楽しんでることと思います。
僕も大好きです。
ここは考察なんかしません。聴いて叫んで跳ねてと体全体で楽しむ。
もう理性なんてふっとばして感覚的な楽しみ方で全力楽しんでます。
素晴らしいですよね!
毎回ハイクオリティで、同じベクトルのこちらが求めてるものを与えてくれる。
安心感も半端ないです。
やはり感じるのはゆかりんすげーなと改めて感じます。
例えるならハンバーグ注文すると、期待していた理想のハンバーグがいつも出てくる。
おじさんって皆良い歳した人だから(偏見)、この凄さ伝わりますよね。
じゃあどういう所の考察を楽しんでいるかというと、これもやはり構成でお話したゾーン。
アコースティックパート~アップテンポ・ポップパートですね。
(多分僕が好きなのでしょうね)
ここらへんゆかりさんの感情が凄く現れてると感じていて、ハイクオリティな変化を楽しんでおります。
例えるならこっちは今日のシェフの気まぐれパスタ的な?
で考察なのですが、まず最初に言っていなければならない事は、僕は音楽の知識全くないです。
技術的な事からの考察は出来ないので、そちらは他の人から補完するようにしてます。
他人の脳みそ使えるって素晴らしい。
じゃあ僕はどういう所で脳みそを使うかと、原曲との差、以前唄った時との差です。
なので愚直にCD聴き込んでライブに向かう派ですし、カバーされた時は原曲を聴いてみます。
(初めて曲を聴く時はライブ会場が良いとされる方も一定層いらっしゃいますので)
あとナタリーさんのインタビューやラジオを通して、曲に対してのゆかりんの解像度を上げております。
これをしておくとライブで曲が来た時、違和感が出るんですよ。
こちらも「WM」で例を出すと「エキセントリック・ラヴァー」。
僕ツアー中ずっと追いかけていた曲です。
これを最初埼玉で聴いた時は驚きました。
僕の中のイマジナリーゆかりんが唄っていたものとは全く別、もう別の曲かと思ったくらいなんですね。
僕はSSLやランタナのイメージが強く、エキセントリック・ラヴァーは本当の自分をわかってもらえない、孤高の強い、けど本当は悲しい少女と固まっていたんです。
それが「僕」の事を全部わかっていて、それを許す誘い受けのお姉さん!に大変身。
これは大変なことだと思うよ?
僕の中のゆかりんが一気に更新されました。
またツアー中歌い方も結構試行錯誤されていたようで、可愛さにめっちゃ振り切った盛岡公演、切り替え抜群の東京に落ち着いた。
ゆかりさんは歌詞を重視されておりますが、それをどう解釈して歌に表したか。
そしてそれを聴いた僕らが再度解釈をし直す作業。
これがめちゃくちゃ幸せなのです。
なのでツアー中は同じ曲での比べ合い、今日はどう違ったかを重視しております。
(そのせいで「また〇〇の話か」、とツアー中よく言われます。だってリンゴはリンゴとしか比べられないし…)
最後に
全部が全部この楽しみ方をしているわけではありません。
思い出の曲を結びつけたり、またゆかりんの可愛かった仕草表情発表会等、まだまだゆかりんの味わい尽くす所はたくさんあります。
ただ楽しみ方の一つとして今回紹介させていただきました。
そして僕自身今回書いているうちに、自分はゆかりんのどこが好きっていうのが改めて整理できてとても勉強になりました。
考察について、そんな難しく考えなくていいじゃんって思われる方いると思います。(むしろそっちの方が多いかな)
なんでこんな事すんのかって言われたら、僕がオタクだからとしか言えないです。
皆さん新世紀エヴァンゲリオン好きですか?僕は大好きです。
特に旧作の方。
あの当時、めっちゃ憶測飛び交って、考察めっちゃされてましたよね?
庵野さん置いてけぼりで。
僕もその頃ネット掲示板や個人HPを漁りまわってた人種です。
好きな事について色々考えるのってめっちゃ楽しいですよね?
同じです。
好きな人の事、考えるのめっちゃ楽しいです。
何より解像度を上げてた、イマジナリーゆかりんとお話するのめっちゃ幸せです。
ぜひお互いのイマジナリーゆかりん見せ合いっこしましょう。